あらすじ

旧校舎の美術室に、一人でいる女の子がいた。 氷室凛花。学年トップの成績と、完璧な外見と、その内側に抱えた重さを誰にも見せない女子。彼女の「壊れかけ」に気づいた浅雛湊は、理由もわからないまま、毎日その場所に通い続ける。 「助けたい」ではなく、「側にいたい」——その違いに気づくまでに、一年半かかった。 これは、共依存の話だ。 依存する側と、される側が入れ替わりながら、互いの「怖い」と「好き」が少しずつ形になっていく物語。 母親の支配、完璧主義、摂食の乱れ、睡眠障害——凛花が抱える重さはリアルで、湊が彼女を「救おう」とするほど、その関係は歪んでいく。でも、歪みを知りながらも、それでも「選ぶ」という行為だけが、二人を前に進める。 「好きだと思う」が、「好きだ」になるまで。 旧校舎の光の中で、二人は少しずつ、互いのことを知っていく。

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カクヨム
カクヨム2026/04/04
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