あらすじ
僕の妹は、満月の夜だけ吸血鬼に変貌する。その夜ごとで、人格がまるで違う。妖艶な蒼い美少女、やんちゃな緋色の少女、高慢な銀色の魔女……満月が妹を多重人格の怪物にしていた。
僕は毎回の満月を、地下室で妹を鎖につないで監禁する。そして、現れる吸血鬼たちの相手をしながら、朝を待ち続けてきた。何年も何十回も、妹を守るために。
しかし、妹が十六歳のハロウィンの、明るい満月の夜。
妹は僕をあざむき、街のパーティー会場へと逃げ出した。そこで彼女は吸血鬼となり、血の宴のなかで、何人もの人間が命を落とした。
僕は血まみれの会場から、暴れる妹を力ずくで引きずり出し、なんとか家に連れ戻した。
…でも、僕の中に疑問が残る。
妹は、るで「誘い込まれた」かのように、あの会場へ行った。
そして僕は、会場に着いたとき、他の吸血鬼たちの存在を感じた。
誰かが妹の秘密を狙っているのか……。
そしてこの事件をきっかけに、政府機関の「吸血鬼ハンター」たちも、動き出した。
これは、僕が妹とその秘密を守るための、戦いの物語。