あらすじ
「あらあら、魔王さんを倒したの? 偉いわねぇ。でも、そんなに泥だらけになって! 早く脱いで、お風呂に入りなさい!」
現世でワンオペ育児を完遂し、大往生したサツキ。
若返った姿で異世界に転生した彼女が始めたのは、伝説の神獣(もふもふ)を世話し、
のんびり畑を耕す、平穏な「二度目のママ」ライフだった。
しかし、そこへ転がり込んできたのは、魔王を殲滅して満身創痍の勇者パーティー。
世界最強の剣聖、賢者、聖女……彼女たちは、外では英雄として崇められながらも、
サツキの前では、ただの「生活能力ゼロな甘えん坊の娘たち」に退行してしまう。
「ママ、お小遣いアップして! 雑草一万本抜いたよ!」
「……ママの人参。……マジ泣きするけど、完食した。……褒めて」
伝説の聖剣を鍋敷きにし、神獣の抜け毛をお守りとして配り、
国家予算級の報奨金を「あぶく銭」として家計簿で管理する。
そんな規格外の「おかん」の包容力(物理・精神両面)に、
元盗賊から国王、果ては神獣の両親までが「実家の温もり」を求めて集まりだして――。
これは、無自覚な聖母サツキと、彼女を独占したい最強の娘たちによる、
お説教と癒やしと「あーん」が絶えない、やりすぎ実家コメディ。