あらすじ
豪華なペントハウスで行われたあるパーティ。参加者は、成功を収めた税理士、建築家、不動産ブローカー、おでん屋の女将、コンビニエンスストア経営者、被害者となったインテリア雑貨店経営者、イベントプロデューサー、税理士の愛人、そしてピアニストになる夢を捨てざるを得なかった女性などの面々。
その数日後、インテリア雑貨店の経営者が殺された。
パーティで交わされた会話の数々と「音の世界」を紐解いていくと、何が見えてくるのか。
多くの出会いや再会が明らかになるにつれ、小さな記憶が次々と蘇り、三十年前、須磨浦で起きたある事件へと収斂していく。
悲しく驚くべき結末の中に、新しく芽ばえた情。
「音」をテーマにしています。
時代設定も少々古く、20年ほど前、といった感じです。
ワクワクするようなアトラクティブな要素はありませんが、推理小説らしいものを書こうとしていますので、じっくりと読んでいただけたら幸いです。
昔、角川NEXT賞でCランク賞をいただいたものを、ウェブで読みやすいようにリライトしたものです。