あらすじ

凪が生まれ育った湯滝村は、温泉地として栄えた地域だ。凪は湯滝村で一番老舗とされている温泉宿、「椿屋」の一人息子。幼い頃から両親の手伝いをして、椿屋を支えている。そんな湯滝村にある湯花神社には、湯の神「湯玄」が祀られ、村人たちから信仰されてきた。 湯滝村には湯玄に花嫁を捧げるという風習ある。湯玄は花嫁から生気を貰い、湯滝村に温泉をもたらすのだ。 凪が十歳の時、赤と青の獅子を追いかけていたところ、源泉に落ちそうになってしまう。間一髪のところで湯玄に助けられた凪は、眉目秀麗である湯玄に一目惚れをしてしまう。 湯玄との出会いから三年後。湯滝村の温泉が枯れ始め、新しい花嫁を湯玄に捧げることとなる。しかし志願する者はおらず、凪は湯滝村の温泉を守るため、そして湯玄にもう一度会うために自ら花嫁に志願した。 花嫁となり湯滝神社へと出向いた凪は、久しぶりに再会した湯玄に相手にさえしてもらえない。湯玄の花嫁になりたいと訴えるも、「子どもに興味ない」と湯石を渡され追い返されてしまう。 村に戻った凪は「出来損ないの花嫁」と村人たちから後ろ指をさされ、次第に湯玄を恨むようになる。凪が十七歳になり、美しい青年へと成長した頃、湯玄より「もう一度凪を花嫁として捧げよ」という申し渡しがあった。しかし凪は、湯玄からの申し渡しを受け入れることができずにいる。そんな凪に痺れを切らした湯玄は、椿屋に押しかけてきてしまったのだった。 湯玄が椿屋に来てからというもの、貧乏神、アカシャグマ、商売繁盛の神に五穀豊穣の神……色々な神が椿屋を訪れるようになる。椿屋を訪れる神々は実に個性豊かで、椿屋は次第に以前のような活気を取り戻していく。 凪は不思議な力を持っており、湯玄と触れ合うと湯石が熱くなり温泉が湧き出るのだ。 はじめのうちは突然椿屋にやってきた湯玄に反発していた凪。しかし、強引に迫ってくるだけではなく、自分を溺愛してくる湯玄に少しずつ心を許し、二人の距離は次第に縮まっていく。しかし、湯滝村の源泉は徐々に干からび、湯玄の神力は徐々に衰えていった。 そんな中、源泉が枯れたことで廃村になってしまった福寿村の湯の神、湯庵に目をつけられた凪。湯庵は湯石と凪の力を使い福寿村を復興させようと企み、湯祭りの日に凪を連れ去ってしまうのだった。 出来損ないの花嫁凪と、温泉の神湯玄。そして八百万の神々が送る温泉宿物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/04/04
  • 現在の作品出来損ない花嫁は湯の神と熱い恋をする