あらすじ
人身御供として後宮に入れられた身分の低い姫、照。
どうせ帝から声もかからないし、早くここから出たいと思う日々。
だが後宮は、弘徽殿の女御の死をきっかけに怨霊騒ぎが悪化の一途に。
陰陽師が後宮に来ると聞き、夜に男装してでかけた照は、
冷酷と噂の最強陰陽師、加茂帷(かもの とばり)と出会う。
言葉少なく、情け容赦なく穢れを消す。
しかしそれは、帝のもう一つの姿だった。
照は帷にすばると名乗り、二人は夜な夜な穢れを祓う関係となる。
そしてある出来事で帷は、すばるが女だと気づく。
その上、後宮の照姫であることも。
やがて後宮の怨霊騒ぎを終わらせるための大儀式が決まる。
女御が犠牲になると知った時、照は自分の立場を理解し、身代わりを名乗りでる。
帷は初めて帝として、陰陽師としての選択を疑い、そして照を失う恐怖と執着を覚える。
そして儀式成功の褒美に照が願ったものは些細なもの。
帝はそれを利用する。
二度と手放さないと決めた帝と、知らずに捕まった姫の物語。
※平安風ファンタジーです