あらすじ
以下、ネタバレを含むあらすじです。
井の頭署の生活安全課に勤務する置座当屋《おきくらとうや》は、警察官としての過去の過ちから、正義の在り方を模索していた。
そんな彼の前に現れたのは、弁護士であり、探偵業を営む比良坂ナミ。その正体は、ヒトとして生きることを強いられた、万物の母神、伊邪那美《いざなみ》だった。彼女は八十年前、黄泉国から引きずり出された日に、かつてない惨劇を目の当たりにする。そして、ヒトと国を救えなかった過去を今も悔やんでいた。
彼らはナミの元で働く探偵、ヤサカ(須佐之男)とともに、失踪した宮司、葦原昌治《あしはらしょうじ》の行方を追う。
やがて、宮司が伊邪那美殺しのために伊邪那岐の剣、天之尾羽張《あめのおはばり》を探し求めている事実に行き着いた。
そして伊邪那岐によって語られた、ナミすら忘れていた伊邪那美の過去。古事記にすら書かれていなかった悲しくも恐ろしい真実に、ナミは傷つき、ついには国とヒトを守るために、死さえも覚悟した。
神としての己に怯え、否定するナミと、彼女の正体を知らぬ振りをしながら、愚直にナミを守り、肯定していく当屋。互いの存在が、互いの過去の傷を癒していった。
まっすぐな当屋の思いによって救われたナミは、自らの神性と過去を受け入れ、葦原と対峙する。
そして黄泉津大神として復活を果たしたナミは、中つ国を去っていった。
六年後、古事記を読み込み彼女を待ち続けた当屋の前に、再びナミが姿を現し、自らの正体を告白する。
それは、隣り合う神とヒトが紡ぐ新しい物語の始まりだった。
誤字脱字のチェック(二回)、語句の使い方の確認、あらすじとの整合性の確認にAI(Gemini)を使用しています。