あらすじ

照岡椿は1人残業をしていた。それも年末の31日にである。定時終わりに上司から割り振られたため仕方なく黙々とやり続け、終わったのが日付が変わる少し前。  このまま家に帰るのも癪だったので歓楽街へと足を運ぶ。初めて来た頃はその全ての光景にワクワクしていたが数年経った今では慣れ親しんだ日常であり退屈な毎日、非日常をくれた街はとうの昔に消えてしまった。  年末だからいつものお店は混んでる。せっかくなら別のお店に行こうと思い穴場を探す。見つけたお店は長年この街にいた椿も知らないお店だった。ネオンライトの看板、アンティークな扉のお店。不思議に思いつつも店からはいい匂いが漂い興味本位で足を運ぶ。  中にいたのは中華マフィアっぽい格好の店主、宵越星。男性にも女性にも見える中性的な顔立ちの彼?に多少強引にお店へと入れられてしまう。  お酒とご飯を頼みつまみをもらう。店主は美人でモデルでもやってそうな感じである。そんな店主はこちらが何を思っているのか気にすることなく無遠慮に無神経にどんどん距離を縮め仲を良くしようとしてくる。照岡椿は内心ムカつきながらも仕方ないと割り切り話をする。  話の途中で店に関する重要な情報を教えられる。それはあと一歩踏み出せなかった人達しか来ることが出来ない、と言うものだった。ほんの少しの勇気を持っていれば変わったかも、しれない。そんな人達に勇気を持たせ前に進ませるためにこの店はあるのだと言う。  信じられないが思い当たる節がある照岡椿は自身の忘れかけていた過去を少し思い出しその言葉を信じる。  宵越星からおまじないをかけられ、美味しい料理を楽しみ、酒を飲み交わし久方ぶりに笑った。  そして帰る頃には来る時とは見間違えるほどにやる気に満ちている姿があった。ブラックな会社を辞めるためすぐに電話をする。  一方、宵越星は照岡椿に貴重な薬を使ってしまいあと1年以内に結婚しなければいけなくなった。頑張れ宵越!

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カクヨム
カクヨム2026/04/04
  • 現在の作品元OLとBAR店主の恋愛記 踏み出す一歩を貴方へ