あらすじ

明治七年、横浜。 滅んだ幕府の勘定方が、英国銀行へ未払い金を取り立てに行く。 新政府へ渡されようとしているのは、ただの埋蔵金ではない。 旧臣や遺族へ支払われるはずだった、幕府最後の未払い金だった。 元幕府勘定方・片桐数馬は、元歌舞伎役者、からくり師、礼法師範、通詞、医者、荷役頭、新聞売りの少年ら十人を集め、英国銀行を盗る計画を立てる。 狙うのは金だけではない。 「誰に払うはずの金か」を証明する秘帳と契約控まで奪わなければ、この盗みはただの強盗で終わる。 しかも相手は、鍵、封蝋、立会改封、電信、外交で守られた英国銀行。 金庫を破っても勝ちにならない。 ならば答えは一つ。 銀行に、自分で全部を揃えさせる。 これは、維新の敗者たちが止まった支払いを動かし直すために、英国銀行を盗る物語。

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小説を読もう2026/04/04
  • 現在の作品元幕府の勘定方、英国銀行を盗る