あらすじ
この世界には、人の魂に刻まれた“たった一つ”の力が存在する。
それは、能力でも、魔法でも、超能力でもない。
人の生き方。
価値観。
願い。
恐怖。
執着。
愛。
憎しみ。
矛盾。
そうした感情や本質が、形を持ったもの。
人々はそれを――概念《コンセプト》と呼んだ。
炎を操る者ではない。
“怒り”そのものを燃やす者。
剣を生み出す者ではない。
“断絶”そのものを斬る者。
速く動く者ではない。
“時間差”そのものを置き去りにする者。
概念《コンセプト》に強弱はない。
あるのは、相性。
理解。
覚悟。
そして、自分自身の本質をどれだけ受け入れられるか。
誰もが一つだけ、自分だけの概念《コンセプト》を持つ。
だが、ごく稀に。
この世界の法則から外れた存在が生まれる。
零から始まり。
無限へ至る者が__