あらすじ
処刑台の縁で、少女は“色”を視た。
嘘は黒く、秘密は青く、恐怖は灰色に揺れる。
そして──彼だけは、深紅に染まっていた。
濡れ衣を着せられた令嬢エリシアは、処刑寸前に覚醒した異能によって救われる。
彼女を抱きとめたのは、冷徹と噂される青年貴族レオン。
だがその深紅の色は、守護か、執着か、それとも──。
王城では“見えない何か”が蠢き、
誰かの嘘が、誰かの秘密を覆い隠している。
倒れゆく者、偽装された証拠、囁かれる脅迫文。
そして夜ごと近づく、濁った赤い影。
真実を暴く鍵は、エリシアの瞳に宿る“色”だけ。
これは、
嘘を視る少女と、深紅に染まる青年、
そして名もなき影が交錯する、
恋と謎と執着の物語。