あらすじ
――その日、すべてを失った。
大貴族の家に生まれた双子は、ある夜、城を襲撃した“十二の魔装使い”によって家族も使用人も、すべてを虐殺されてしまった。
逃げ場を失い、死の淵に追い詰められた双子の前に現れたのは、千年封印されていた禁忌の武器――“魔銃”。
それは、唯一の“魔装を殺せる武器”。だが、魔銃は言った。契約の条件を。
『代償は、どちらかの魂』
禁忌に触れたその瞬間――
兄より先に、妹は自らの魂を差し出した。
「兄上、生きてください」
最愛の妹を喪い、兄は魔銃士となった。
だがその力は、ただの武器ではない。
血を弾丸にし、敵を撃ち殺せば、その魂すら喰らい、血と同じように弾とする。
復讐のため、青年は旅に出た。
一族を殺した十二の魔装使いを、一人ずつ撃ち殺すために。
その隣で佇むは、禁忌かつ最凶の魔銃。
これは、すでに壊れた世界で―――
盤の外からすべてを撃ち落とす、復讐者の物語。