あらすじ
「絶対に逃さない、俺たちは一緒だ」
絡めとるのは情、獲物は自分から縛られる。
彼は後にこう表現される
「最も恐ろしい甘さを持つ菓子」と。
幼き頃、彼は親に捨てられた。
「じゃ、あとは好きにして」
それが朧げな記憶にある最後の言葉。
そもそも今までも特に手をかけられたわけでもなく。死なない程度に生かされていただけの状況。
「は?」
放り投げられた子、トウリは困惑の後、ある感情を宿す。
「ふざけんな……!!」
怒り、それが彼の原動力。
彼は準備を怠らない、彼はずっと探し続けた。彼の持つ特殊な勘、その審査に合格する者を。
そしてその時は突然訪れる。
自宅に侵入してきた血濡れの男、それが最初の鍵だった。
運命は流転し、トウリの物語が始まる。