あらすじ

由緒正しき桃太郎家——代々鬼退治を担う名家に生まれた次男・桃次郎の人生設計は単純だった。 長男が鬼退治をする。俺はその保険。出番は来ない。 それでよかった。本気でそう思っていた。 ところが兄・桃太郎は、鬼退治の前夜に「風に吹かれて生きていく」と言い残して消えた。 残されたのは混乱する家族と、無駄に長い緊急会議と、代打に選ばれた俺。 旅に出れば、口うるさい犬はきびだんごを誓いの印だと重く受け取るし、 軽い猿は「兄貴おもしれーな」と笑いながらついてくるし、 自称アイドルの雉は自己紹介のたびに撃たれる。 しかも各地には兄の妙な痕跡が残っていて、行く先々で「感じのいい人だった」と褒められる。 ——俺より先に好感度を稼ぐな、兄貴。 犬・猿・雉を連れた次男の鬼退治。 果たしてこの旅の終着点は、本当に鬼ヶ島なのか。

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小説を読もう2026/04/04
  • 現在の作品兄が鬼退治から逃げたので、次男の俺が行くことになった