あらすじ
大阪の職場で、誰もが認める「阿吽の呼吸」を見せていた上司・立花晃と部下・真山智子。
二人は恋人同士だった。
晃のパリ行きを機に、共に歩むはずだった未来。 しかし、出発の当日、智子に届いたのは冷酷な「拒絶」のメッセージだった。
絶望のなか、智子は会社を去り、別の男と結婚して平穏な日常を手に入れる。
一方、晃は「智子は来なかった」という喪失感を抱えたまま、異国の地で成功を収めていた。
――10年後、パリ。
仕事の代理で訪れた智子を待っていたのは、かつての恋人・立花晃と、あの絶望の夜に智子を抱いた後輩・早瀬亮だった。
再会とともに暴かれる、10年前の残酷な真実。 「あの日、メッセージを削除したのは誰か?」 「あの日、智子が言いたかった言葉は何だったのか?」
夫のいる東京か。かつての愛が待つパリか。
止まっていた時間が、動き出す。