あらすじ
春雷 ― あの春に、言えなかったこと
中学二年の春。
明は、ただ静かに日々を過ごす少年だった。
クラス替えのあと、
からかわれていた美智子をかばったことをきっかけに、
二人の距離は、少しずつ近づいていく。
放課後の教室、何気ない会話、
やがて訪れる高校受験。
互いを意識しながらも、
決定的な一歩を踏み出せないまま、時間だけが過ぎていった。
そして訪れる別れ。
——あのとき、もし違う言葉を選んでいたら。
大学進学、社会人、結婚、家庭。
それぞれの人生を歩んだ先で、
再び巡り合う、かつての記憶。
これは、
言葉にできなかった想いと、
それでも続いていく人生を描いた物語。