あらすじ
異世界の戦いに剣や魔法など必要ない。己の腕と重機だけを頼りに、未知の荒野を切り拓く大人たちがいた。
福岡の生命線となる『資源回廊』三百五十キロ。その終着点へ向け、全土建業者の誇りを懸けたパイプライン敷設工事がいよいよ最終局面を迎える。
立ちはだかるのは、既存の物理法則を嘲笑うかのような地熱と、圧倒的な地圧。掘ったそばから崩れる岩盤、熱で歪む重機、そして刻一刻と底を突きかける都市の燃料備蓄。
退路の無い極限環境の中、現場の最前線を指揮する安達、熱暴走寸前の精製プラントで究極の燃料を生み出さんとする轟、そして空から彼らを導く柳や真壁らプロフェッショナルたちは、決して足を止めない。
泥に塗れ、汗を流し、火花を散らして『道』を繋ぐ。
異世界の理不尽を力ずくでねじ伏せる、意地とプライドが交錯する熱きインフラ構築戦記。