あらすじ
平穏な休日の午後。自室で推しのアイドルグッズに囲まれ、至福の怠惰を貪っていた朔光太郎(サクタロウ)は、ふとしたことから『もしも』の空想に思考を巡らせる。
あの規格外の天才令嬢・如月瑠璃が、もしも別の環境にいたらどうなるのか?
旧市街の長屋で育った庶民の幼馴染だったら?
国会を牛耳る内閣総理大臣だったら?
はたまた、剣と魔法の異世界に転生した冒険者パーティーだったら……!?
眠りに落ちたサクタロウの意識は、次々と突飛な『もしもの世界』へと迷い込んでいく。しかし、どれほど非現実的な夢の世界であろうと、彼女の芯は全くブレなかった。
父・定光の隠していた『ガラクタ』も、国会議事堂に落ちていた『出どころ不明のガラス玉』も、さらには魔王城の『魔法陣』や『呪われた魔剣』でさえも――。瑠璃は純白の手袋と銀のルーペ、そして懐中時計による調律をもって、すべてのファンタジーと空想を否定し、その物理的なルーツと隠された情動を冷徹に解き明かしていく。
ファンタジーすらも物理と論理でねじ伏せる孤高の鑑定士と、夢の中でも胃を痛める助手の、前代未聞の脳内ミステリー!
果たしてサクタロウは、このカオスな空想の世界から無事に目を覚ますことができるのか?
ハチャメチャな如月令嬢シリーズ第15弾!