あらすじ
「異端は絶対悪」――そう教え込まれ、数え切れないほどの命を刈り取ってきた教会の最高戦力、リゼット・クロムウェル。感情を持たない「白銀の死神」として恐れられる彼女の運命は、一人の少女との出会いで激変する。
彼女が新たに処刑を命じられたのは、「悪魔憑きの魔女」の烙印を押された心優しい少女、ルミナ。自らが酷い扱いを受けながらも他人を庇うルミナの純粋さと優しさに触れ、リゼットは生まれて初めての感情を抱く――まさかの、一目惚れだった。
「この子が異端なわけがない」。リゼットは信じてきた教義をあっさりと投げ捨て、公開拷問の場からルミナをお姫様抱っこで奪取。身の丈を超える「銀の大鎌」を振るい、立ちはだかる数千の軍勢を一人で蹂躙していく。
腐敗した教会組織を完全に敵に回し、二人きりの逃避行が幕を開ける。道中、ルミナの無自覚で規格外な治癒魔法と、温かい優しさに触れるたび、リゼットの彼女への激重な愛情はどこまでも加速していく。
しかし、追手は止まらない。二人の前に立ち塞がったのは、リゼットに殺人術を叩き込んだ最凶の暗殺者である「元上司」だった。圧倒的な技術の前に初めて地に伏し、愛するルミナに凶刃が迫ったその時、リゼットの精神は限界を突破する。
「……違う。この子が異端なら、私が神を殺す!!」
覚醒した大鎌の一撃が運命を切り開く。ただ一つの笑顔を守り抜くために――。
これは、すべてをぶっ壊す最強の死神と、無自覚な聖女が織りなす、最高に爽快で、最高に甘い反逆と救済の物語。激動の戦いの果てに、静かな森で甘々なスローライフを送るまでの軌跡。