あらすじ
あのとき、何かできていれば。
その後悔だけを残して、久世恒一は死んだ。
守りたかった人を守れなかった現実。
目の前の暴力に、何もできなかった自分。
――だが、気づけば彼は小学生の自分へと戻っていた。
もう二度と、同じ思いはしない。
その決意とともに、彼は再び歩き出す。
しかしこの世界には、人の顔をしたまま暴力を振るう存在がいる。
“掠奪種(デポル)”。
それは、気づかぬうちに隣に立っているかもしれない。
守るために戦うほど、彼は人から遠ざかっていく。
排除するという選択は、本当に“守る”ことなのか。
それでも彼は選ぶ。
誰かを守るために、何かを捨てることを。
これは、理不尽に抗い続ける中で、
人であることの意味を問い続ける男の物語。