あらすじ
「いただきます」も「ごちそうさま」もない、静かな食卓。
食堂を営む二十代の女性・桜原日和は、行き場をなくした双子の姉妹ーー雨宮蘭と蓮を引き取ることになる。
心を閉ざした姉・蘭と強気な妹・蓮。
少しずつ距離を縮めていく三人だったが、蓮の起こしたある事件をきっかけに、その関係は崩れていく。
『自分の子どもも守れなかったくせに』
――突きつけられた過去と、向き合えないままの痛み。
そして双子は、日和のもとを去る。
それでも日和は、二人を探しに行く。
もう一度、ちゃんと向き合うために。
これは、家族じゃなかった三人が、
少しずつ"家族"になっていくまでの物語。