あらすじ
都内の裏社会で“始末屋”として生きる神代鉄心(かみしろ・てっしん)は、ある日、かつて自身が所属していた極道組織の残党から、一つの“ゲーム”への参加を強要される。
舞台は廃棄された地下シェルター。参加者は殺し屋、裏切り者、汚職刑事、そして無関係に拉致られた一般人——計12名。ルールはただ一つ。
「最後の一秒まで、自分以外を殺し続けろ」
鉄心はすぐに気づく。この“ゲーム”には勝者など存在しないと。裏で糸を引くのは、かつての兄貴分であり、今や狂気に蝕まれたヤクザの元締め。彼が求めるのは“死の芸術”そのもの——暴力を最も美しく、最も無駄なく描く絵画のような殺戮だった。
鉄心は生き残るために、しかし同時に“人を殺す自分”という奈落から這い上がるために、仲間を装い、敵を騙し、その手を血に染め続ける。だが、シェルターの壁には刻まれていた。前回のゲームの生存者が残した言葉——
「ここでは、生き残る者が一番の怪物になる」
これは、修羅を生きる男が、修羅であることの“代償”と引き換えに、わずかでも人間の灯火を消さないために戦う、13日間の絶望の記録である。