あらすじ
万物に魔法が宿り、神々の加護が大地を潤す美しき世界・グランセルフィア。
蒼く輝く魔導塔から光の雫が降り注ぐこの地は、女神に選ばれし5人の聖女が紡ぐ「守護結界(光の五芒星)」によって長きにわたり安寧が保たれていた。
しかし、その平和は人間の底なしの「欲」によって無惨にも打ち砕かれる。
――聖女を殺めれば、その命は国を買い取れるほどの極彩色の結晶となる。
莫大な富を生む結晶の虜となった人間による、禁忌の「聖女狩り」。
冷酷無比な魔導士エチソラの手によって北と西の聖女は暗殺され、東の聖女は恐怖から深い昏睡へ。そして中央の聖女は、崩れゆく結界を支えるため祭壇から動くことすら叶わなくなってしまった。
空を覆う結界には不吉な亀裂が走り、溢れ出す瘴気が世界を灰褐色に染め上げていく。
5つあった希望の星が次々と潰え、絶望の淵に立たされた世界で、ただ一人動ける者がいた。
南の聖女、ディアラ・フレイヤ・ヴァデメクム。
最年少にして最後に残された彼女は、最も孤独で過酷な宿命を背負い、仲間たちと共に立ち上がる。
人智を超えた神の権能【加護】と、人が世界の法則を書き換える【魔法】が交錯する戦乱の渦中で、彼女は何を犠牲にし、何を守り抜くのか。
これは、残酷な運命に抗い、希望を紡ぐ少女と仲間たちの希望と絶望が交錯する物語