あらすじ
王都オルドンからほど近い湖のほとりに佇む古城――グレイブハル城。
美しく、静かで、どこか触れてはならない気配を宿すその城は、観光名所として知られている。
城を守るのは、青年と少年の二人。
絶世の美貌を持ち、柔らかく人に寄り添うアウレリウスと、
寡黙に彼の傍らに立つ黒髪の少年セティ。
城を訪れる人々は皆、なぜか「失くしたもの」や「言葉にできなかった想い」を抱えている。
アウレリウスはその声に耳を傾け、セティは隣で静かに見守る。
けれど、本当に秘密を抱えているのは、彼ら自身だった。
二人は――老いない。
はるか昔に失われた錬金術によって生み出された、ホムンクルスだから。
終わらない生。
越えてはならない境界。
守ることと、縛ることの違い。
そして、触れてはいけないと知りながら芽生えてしまう感情。
これは、錬金術が遺した二人のホムンクルスが、
人の愛と孤独を見つめながら、
やがて自らの運命と向き合っていく物語。
優しく、残酷で、美しい選択の物語である。
※本作は『法務官エドガー・レイブンズ』シリーズと同じ世界を舞台にした物語ですが、本作単体でもお読みいただけます。
※完結まで執筆済みです。順次公開していきます。
※ご一読ください
本作には男性同士の恋愛要素(BL)が含まれます。
また物語の性質上、
自殺や死を想起させる表現が登場する場面があります。
苦手な方はタグをご確認の上、回避をお願いいたします。