あらすじ
伯爵令嬢ノエルには、ひとつだけ習慣がある。
されたことを、帳面に書くこと。
日付。場所。誰が、何を言ったか。誰がそれを見ていたか。
義妹のヴィオレッタは、ノエルの持ち物を壊し、仕事を横取りし、それでいて人前では涙を見せて「お姉様に冷たくされた」と訴える。
両親はヴィオレッタの涙を信じ、婚約者はノエルに失望の目を向ける。
けれどノエルは言い返さない。泣かない。怒らない。
ただ、部屋に戻って帳面を開き、今日の日付を書く。
ある日、ノエルの婚約は破棄され、家を追われた。
ヴィオレッタが涙ながらに並べた嘘を、誰もが信じたから。
——けれど、彼女の帳面には全部書いてある。
日付も、場所も、証人の名前も。
逃げ道は、一つずつ塞がせていただきます。
★第1章「記録する令嬢」全12話公開中!★