あらすじ

「蝶はもとは毛虫です。どちらも同じ命ではないですか」——誰にも届かなかった言葉。 平安風の異世界——蟲を愛し、蟲を操る姫・蟲愛(むめ)は「穢れ」として宮中を追われた。しかし姫がいなくなった都では、疫病が止まらない。姫の蟲術こそが都を守っていた唯一の盾だったと、追い出した側は知る由もない。 姫は帳面をつけていた。どの蟲をどこに配したか、誰のために何を防いでいたか。その帳面には、自分を追放に追いやった寵姫の御殿を「最も念入りに守っていた」記録が残されている。 帳面を見つけたのは、蟲が怖くて仕方ないのに姫のそばを離れなかった女房・小萩。彼女が三月かけて真実を帝に届けたとき、姫は初めて知る。誰にも見られていないと思っていた日々を、ずっと見ていた人がいたことを。 これは「理解されなかった人」が、遅れて届く承認に涙する話。

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小説を読もう2026/04/03
  • 現在の作品「穢れ」と後宮を追われた蟲術姫の覚書 ~姫が一番手厚く守っていたのは、自分を陥れた寵姫の御殿でした~