あらすじ

ふとした瞬間に感じる「既視感(デジャヴ)」。 「あれ? ここ、前に来たことある気がするな……」 そんな不思議な感覚の正体について、考えたことはありませんか? もしかしたら、タイムスリップという現象は、私たちが思っているよりもずっと身近なところにあるのかも?……なんて思ったり。 例えば、歩道ですれ違った人を避けるために踏み出した、わずかな半歩。 あるいは、何かに導かれるように足を止めた、靴一足分のズレ。 そこには、私たちが普段生きている現実世界とあまりに似通った、けれど決定的に異なる「別の空間」への入り口が隠されているのかもしれません。 あまりに日常と地続きの場所にあるから、入り込んだことにも、そして元の世界へ帰還したことにも、私たちは一生気づかない。 だから、あのデジャヴだって、実は靴一足分のズレで迷い込んだ「別の空間」での出来事だったりして……。 そんな、「自分では気づかない間にもしかしたら違う空間にいるのかも?」という日常のほんの少し隣にある不思議から、このお話が浮かびました。 そして、この世界には『アタリ層』『ハズレ層』『フツー層』という、三層の空間があったら面白いなと思い、組み込んでみました。 それぞれの層がどんな場所なのか……それは、本文の方でお楽しみください♪ 100円玉ひとつで世界が輝き出す山田と、効率を追い求めるあまりにハズレへと沈みゆく田山。 彼らが「靴一足分のずれ」で迷い込んだ、見えない世界の断層を巡る、三部作の物語が始まります。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/03
  • 現在の作品靴一足分の異世界――僕たちの世界は「アタリ」と「ハズレ」でできている