あらすじ

深夜零時にだけ、その店は姿を現す。 看板のない『夜明けのカフェ』。 店主の澪(みお)が提供するのは、香り高いコーヒーと——「記憶を預かる」という異能。 苦しみを手放したい客たちは、対価を払い、望む記憶を消して日常へと戻っていく。 ——はずだった。 「初めまして。……あの、ここにはどうやって来ればいいんでしょう?」 何度も訪れ、そのたびに同じ記憶の消去を願う女性。 記憶を消したはずの彼女は、なぜか吸い寄せられるように、この店へ帰ってくる。 「どうして私は、ここに来るんでしょう」 忘却は救いか、それとも罪か。 消すことで繋ぎとめ、消さないことで失われていくもの。 彼女の問いに、澪が答えを出せない理由。 記憶を捨てた先にある、静かで残酷な「希望」を巡る物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/03
  • 現在の作品夜明けのカフェ ―記憶を預かる店―