あらすじ

嵐の夜、一本の通報が入る。 「上流で何かが流されている。黒いものだ。臭いがひどい」 しかし、激しい風雨の中、現地へ向かうことはできなかった。 やがて「すべて流れていった」との連絡。 翌朝、静まり返った川は何事もなかったかのように見えた。 だが、岸辺には確かに“痕跡”が残されていた。 調査の末に対峙した男は、悪びれることなくこう言い放つ。 「嵐だったんだ。水が全部持っていく」 自然の混乱に紛れれば、行為は消えるのか。 証拠が流れたとき、罪はどこへ行くのか。 嵐の夜に露わになる、人間の静かな濁りを描く。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/03
  • 現在の作品嵐の夜、誰かが川に流したもの