あらすじ
「君を失ってから、俺に時間は流れなくなったんだ」
聖女として民衆に尽くした私を待っていたのは、妹と婚約者による無実の罪と、断頭台での処刑だった。
絶望の刃が届く直前、私を抱き寄せたのは、かつて私が捨てたはずの王子。
彼は私を救うためだけに、禁忌の魔術を使い、何度も、何度も、世界を巻き戻していた。
二度目の人生、私はもう聖女(道具)にはならない。
癒やしの力を隠し、王子の執念に甘え、二人だけの城に閉じこもる道を選ぶ。
私を裏切った妹と公爵が、本物の「癒やし」を失った国で、絶望に染まり崩壊していく悲鳴をBGMにして。