あらすじ
四十歳のおっさん『ナイト・スレイプ』は、これまで全く出世できず、城内の同僚みんなからバカにされる最下級兵士だった。その理由は、寝ると学んだことを全て忘れてしまう特異体質。それにより、昇級試験に合格できず、仕事ができない役立たずと烙印を押されていたからだ。自らもそれを自覚しているものの、寝ることが大好き故に、常人であれば苦痛に感じる日々を、彼は半ば諦めながら過ごしていた。
そんなある日、彼はいつも行く丘で寝転がっていた一人の美少女魔法使い『リム』と出会う。彼と同じく、彼女は寝ることが大好きであり、それが高じて睡眠魔法が得意とも聞き、話が盛り上がった。
しかし、そこに金をせびる悪党三人組が現れて、彼を殴り倒す。そして、その毒牙が彼女にも襲いかかろうとしていた。しかし、彼女の睡眠魔法があれば全く問題はない。そう思っていた彼は、そのまま気を失う。
次に気が付くと、悪党はいなくなっていた。彼女が言うには、彼が悪党を『消滅』させた、らしい。さらに彼女は、それを『夢遊スキル』であると結論付けた。と言うのも、彼女の睡眠魔法は悪党ではなく、彼に放たれたものだったのだ。つまり、眠ったまま相手を消滅させたことになる。その強力な能力は、これまで誰にも知られず、苦痛の日々を過ごしていたから培われたものであると彼女は推察。今後は、できるだけ人に知られないようにすることを彼は推奨された。
一方、彼女はこれから城に行く用事があるとのことで、常勤兵の彼が案内することに。話を聞くと、彼女の向かう先は王族の部屋だったことが判明。そして、彼女の用事とは、第三王女の相談事を聞くことだった。王族と会話したことなどない彼は緊張するも、その流れで国王と謁見することになり、さらに緊張。いくつか奇妙な質問をされた後に解放された。
しかし後日、その回答が影響したのか、地方の田舎に左遷される辞令が彼に下される。田舎でスローライフを送ることが将来の夢だった彼にとっては、兵士として戦争の前線で死ぬこともなくなり、むしろ好都合だったが、役職がこれ以上下がることがあるのかと不思議に思っていた。
それもそのはず、左遷は国王達が仕組んだものだったのだ。さらに、その田舎は地図には存在しない、リムの実家がある村。疑問に思いつつも、住む場所がない彼は、彼女の実家に居候させてもらうことになるが、彼の左遷を知って王族に上申し、同じく左遷された彼の後輩(美少女)が押しかけてくる。その上、秘密を抱えた第三王女や〇〇まで居候することになって……。
笑いあり、感動あり、涙ありの睡眠大好き美少女達と四十歳おっさんのドタバタスローライフコメディ! 是非、ご一読ください!