あらすじ
人類初のファーストコンタクト。
異星文明「シリム」の使節団が、地球に友好の挨拶をしに来た——はずだった。
AI翻訳機が出力した第一声は、「我々はお前たちを憎んでいる。一人残らず滅ぼす」。
全世界がパニックに陥った。国連は緊急安保理を招集し、各国は核ミサイルの発射コードに手をかけた。
だが、たった一人の国連職員だけが気づいた。——翻訳は間違っている。
「この異星人、怒ってるんじゃない」
言語体系が根本的に違った。AIが翻訳できなかったのは、「言葉にならない感情」だった。
——量子AIが訳せなかったものを、なぜ彼だけが読めたのか。