あらすじ

軟弱王子の成長物語です。現実の中世世界がモチーフです。  主人公カリルは、マルセル王国の第三王子です。年齢は16歳。しかし見た目はもっと幼く見えます。性格も軟弱そのもので、陰では「ヘタレ王子」などと呼ばれていて、そのあまりの軟弱ぶりに父王からも愛想を尽かされ、次期王位を巡る争いからも完全に脱落してしまっているのです。 そんな彼も、城内の事務方の一員として毎日いちおう真面目に働いています。同い年であるお付きの侍女のティアナに、もっと頑張りなさいと怒られながらですが。 そんな彼のもとへ、強請りまがいの陳情者である、ヒゲの濃い中年の騎士団長が現れます。  王宮の各部署の経費の申請をカリル王子が処理することになっていて、その中には不適切と思われる事案も、まあまあ含まれていたりするのですが、うっかり不許可にしようものなら、こうして彼の弱気につけ込むように陳情に押しかけてくるのです。そして毎回、怒鳴られ、脅され、泣かされた挙げ句に予算をぶんどっていかれるのです。 今日もまた、ヒゲの騎士団長は目的を達して、意気揚々と引き上げていきました。  いつもならこのまま泣き寝入りするところですが、今日のカリルは一味違います。どうやら彼の中で自分の生き方を変えようとする転機があったようなのです。経理の不正がなかったかを調査するために、お城を抜け出して騎士団長を尾行しようと言い出すのです。  真相をあばき、騎士団長に証拠を突きつけるまでの過程で、ヘタレのカリル王子は何度も怖くなって逃げ出したくなりますが、侍女のティアナと、カリル専属の隠密であるノエルの支えでなんとか踏みとどまり、不正経理問題を解決します。  この一件をきっかけにしてカリル王子は、みんなに頼られて、引っ張っていける王子を目指して奮闘を始めるのでした。

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カクヨム
カクヨム2026/04/03
  • 現在の作品ヘタレ王子は誰からも侮られる