あらすじ

かつてない脅威が人類を襲った。 それは、魔王による侵略でも、禁断の黒魔術でもない。 ――杉花粉である。 合理主義すぎる魔王ヴェルデは、ある日ひらめいた。 「人間、戦う前に弱らせればよくない?」と。 かくして始まった前代未聞の実験―― “魔法・杉花粉大散布作戦”。 結果は大成功。 騎士はくしゃみで剣を落とし、 魔導士は詠唱中に「ヘックション!」で全てが台無し、 弓兵は涙で的が見えず、 ついでに国王も鼻声で威厳ゼロ。 戦争どころではない。 対抗策として開発された「完全防護マスク」は、 息苦しすぎて逆に弱体化するという謎仕様。 さらに追い打ちをかけるのは―― 「外に出たくない」という、あまりにも人間的すぎる敗北理由。 だが人類も負けてはいなかった。 「じゃあ春に戦うのやめようぜ」 という歴史に残るレベルのシンプル戦略で反撃開始。 さらには杉林ごと焼き払うという雑すぎる環境破壊戦術まで発動。 果たしてこの戦いの結末は――!? そして魔王は次なる恐怖を呟く。 「次はヒノキだな」 終わらない。地獄の季節ローテーションが始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/04/03
  • 現在の作品くしゃみで滅ぶ世界 ~魔王の最弱にして最悪の実験~