あらすじ
聖女のなり損ないとして実家を追われ、辺境で薬草師をしていた癒やし系の少女・リアナ。ある日彼女が出会ったのは、花の香りを纏い、常に柔和な笑みを浮かべる正体不明の美男子・シオンだった。
シオンは、かつて唯一無二の相棒に売られ、人間不審に陥った世界最強の宮廷魔術師。
「誰も信じない」と心に決めていた彼だが、下心なく自分を世話し、おっとりと微笑むリアナの純粋さに、いつしか底なしの執着を抱き始める。
そんな中、かつてリアナを捨てた実家や、カシエルを狙う令嬢たちが現れ、彼女を嘲笑する。
「どうせ、あなたなんてすぐに捨てられますわ」
その言葉を聞いた瞬間、カシエルの「つかみ所のない笑顔」が、凍てつくような殺意へと変わる。