あらすじ
「なんだろう、正面突撃とかやめてもらっていいですか? コスパ悪いんで」
生活保護を受給しながら、いかに働かずに生きるかを極めていた40代ニートの男。
不運な交通事故により剣と魔法の異世界へ転生した彼は、そこでも「究極のサボり」を実現するため、持ち前のライフハック術と冷徹なロジックを駆使し始める。
しかし、転生した先は「騎士の誇り」や「名誉ある戦死」が尊ばれる、非合理で非効率な世界だった。
無謀な突撃で全滅しかける騎士団を前に、男はため息をつく。
「相手の兵站を断てば勝手に自滅しますよ」
「傭兵なんて倍額で買収すればいいじゃないですか」
「剣で戦う? 偽造通貨をばら撒いて相場を崩壊させた方が早いですよ」
徹底した兵站重視の軍事ロジックと、為替相場の概念を利用した容赦のない経済戦争。
自分が絶対に安全圏から出ないための「クズ発言」と「徹底的な効率化」の数々だったが――
「誰一人の命も失わせない、究極の優しさ……!」
「なんて深く恐ろしい知略をお持ちなの……!」
生真面目な女騎士や激務の姫将軍、さらには敵国のスパイまでもが、彼の言葉を「命を重んじる聖者の導き」と深読みして勝手に心酔。
気がつけば、一回も剣を振るっていないのに【救国の天才軍師】として祭り上げられていた!?
「いや、俺ただ寝てたいだけなんですけど……」
これは、絶対に働きたくない男が、圧倒的な論理とコスパ至上主義で異世界の常識を論破し、うっかり無双してしまう勘違い系・内政戦記ファンタジー!