あらすじ
かつて女神は、魔法の祖として人々の暮らしを支える絶対的な存在だった。だが人類はその力を争いに利用し、やがて“女神戦争”と呼ばれる大戦を引き起こす。戦火が広がるほどに魔物の脅威は増大し、世界は滅びの淵へと追い込まれていった。
そんな絶望の中で、ただ一柱、慈愛の女神ヴェルシアだけが希望だった。彼女は魔物を鎮め、人と対話させる力を持ち、唯一“共存”という道を示していたのだ。
しかし、その均衡はひとつの禁忌によって崩れる。
女神は恋をしてしまった。
すべてに平等であるべき慈愛が、たった一人に向けられたとき、その力は歪み始めてしまった。愛した人間が死ぬ未来を受け入れらなかったヴェルシアは、葛藤の末に男に加護を与えてしまう。その瞬間、運命は決まっていた。
女神の権能は、過ちを決して見逃さない。
彼女の愛は呪いへと変わり、守るはずだったその手で、最も愛した人を殺してしまう。
絶望に堕ちた女神は理性を失い、人類を守る力もまた消え去った。慈愛は反転し、魔物を従える魔王の力へと変質してしまったのだ。
そして今… かつて希望だった女神は、Monster5『厄災の女神ヴェルシア』として、人類を滅ぼす存在となったのである。
だが、女神戦争はまだ終わっていない。
人類と魔物と女神。はたして最後に残るのは…
──結末は神ですら知らない。