あらすじ
エリュシオン王国の第二王子アレンは、あまりにも美しく、そしてあまりにも「愛されすぎて」いた。
彼を溺愛する十歳年上の義姉、第一王妃エリザベート。
彼を独占したがる五歳年下の婚約者候補、隣国の王女シルフィ。
二人の強大な魔導師による「執着」が衝突したその日、アレンの運命は激変する。
放たれた二つの拘束呪いが混ざり合い、アレンの体を変質させたのだ。
光が収まった後にいたのは、黄金の毛並みを持つ小さな「マスコット(精霊獣)」の姿だった。
「なんて可愛いの……! これで一生、私の膝の上で飼ってあげられるわ」
「お兄様、みーつけた! もうどこへも行けないように、箱庭に閉じ込めてあげるね!」
二人の狂気から命からがら脱出したアレンが逃げ込んだのは、人間禁制の魔境『黄昏の辺境』。
そこで彼は、群れを追われ、飢えに苦しむラミアやハーピーといった「モンスター娘」たちと出会う。
アレンの首に巻き付く『呪いの鎖』は、彼女たちの能力を爆発的に高める最強の強化(バフ)であり、敵をなぎ倒す無敵の武器だった。
だが、その力を使うほどに、王城のヒロインたちからの「遠隔魔力注入(おかわり)」が届き、マスコットとしての呪いはより深く、より「もふもふ」に強化されてしまう。
さらには、救ったモンスター娘たちまでもが、アレンの愛らしさと時折見せる王子の片鱗に陥落。
「アレン様、もう二度と離しません。私たちの『王』になってください」
逃げ出したはずの先で、さらなる「重すぎる愛」に囲まれていくアレン。
呪いの鎖で領地を耕し、もふもふの体でモンスター娘たちを率いる、前代未聞の領地経営ファンタジーが開幕!
――果たして王子は、この愛の連鎖を断ち切り、人間の姿を取り戻せるのか!?