あらすじ
王都陥落の夜、幼いエリスは“ある約束”と共に眠りについた。
――「平和になったら、迎えに行く」
その約束だけを残して、白髪の少年アレスは姿を消した。
それから四百年後。
エリスは記憶を失い、
男装の騎士団長「アラン」として生きていた。
その裏で――
病弱な巫女「エリス」としても存在し続けている。
一人で二つの名を持ち、二つの人生を演じる日々。
龍を従える力を持ち、王国最強と謳われながら、
自分が何者なのかすら分からないまま――。
そんな中、敵国を率いて現れたのは、
かつての約束を交わした“龍王アレス”だった。
「やっと見つけた」
そう告げる彼を、彼女は知らない。
騎士として戦い、
巫女として守られる。
そのどちらもが、本当の自分ではない。
これは――
忘れた少女と、忘れられなかった男の物語。