あらすじ

山脈の尾根にそびえる城、フェルスクロン。数十年ぶりに開かれた大規模な外交儀式「グランヴォカ」に際し、ひとり異質な招待状が届く。城の構造を設計図なしに読み解く専門家——「カストリス」のヴァーナ・ルースだ。 依頼の名目は「安全確認」。しかしヴァーナは正門をくぐった瞬間から、招待状の嘘に気づいていた。 儀式の初日、密室状態の「鏡廊」で重臣が死体となって発見される。密室は密室ではない、とヴァーナは即座に見抜く。この城には、外からは決して見えない仕掛けがある。美しい装飾の内側に、静かな殺意が石として組み込まれた仕掛けが。 死は続く。設計図の写しを巡り、参加者たちの隠された目的が交差する。そしてヴァーナ自身が、容疑者として名指しされる。 城を読む者だけが、城の本当の顔を知る。 見えていたものに、名前をつけるとき——。

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カクヨム
カクヨム2026/04/02
  • 現在の作品モルトクロン