あらすじ
元・王国異端討伐隊の剣士、アシュ・ヴァレン。
彼はかつて、命令のままに村を焼き、多くの人間を殺した罪を背負って生きている。
今は王国を離れ、名も居場所も捨てて、ただ魔物と異端を斬るだけの逃亡者。
そんな彼がある夜出会ったのは、教会から追われるひとりの少女――神子候補フィアナ・ルーシェだった。
世界を守るために必要な“器”として育てられた彼女は、
「生きたい」と願ったことで、追われる側になった。
少女を連れ戻そうとする教会。
それに従う王国。
そして、アシュの過去と深く結びついた“灰祈りの村”の真実。
この世界は、誰か一人の犠牲で成り立っている。
それでも生きることは、赦されるのか。
これは、
罪を背負った男と、世界に選ばれた少女が、犠牲で回る世界そのものに抗う逃亡譚。