あらすじ
双子の兄が死んだ。
明るくて優しく、誰にでも好かれていた兄に劣等感を抱いていた俺、山倉凪人は、葬式で泣けなかった。
自分が死んだ時、家族以外に泣いてくれる人はいるのだろうか。
このままじゃだめだ。
高校入学を前に、俺は兄のスマホやLINEを分析し、自分なりの「青春“ハック”五箇条」を作る。
第一条 話し手になるな。聞き手に回れ。
第二条 否定する前に、まず肯定。
第三条 迷ったら、場の正解を選べ。
第四条 特別扱いは、一対一でだけ見せろ。
第五条 嫌われそうな本音は、笑って流せ。
そうして俺は、“感じのいい一軍男子”を演じながら、学園一の美少女・白瀬澪を落とそうとする。
だが、クラスの女子には通用する俺の攻略は、なぜか澪にだけ通じない。
兄を真似て作った借り物の青春が、たった一人の少女をきっかけに綻び始める