あらすじ
■ 世界観:三極対立と機能不全の国連
舞台は、現実の国際情勢が極限まで加速した20XX年。世界は、圧倒的な海空軍力を誇る「西側諸国(The West)」、サイバー戦と資源を武器にハイブリッド戦を仕掛ける「東側諸国(The East)」、そして両陣営の狭間でキャスティングボートを握る「新興勢力(Global South)」の三極による、綱渡りのような均衡状態にあった。
国際連合(UN)は、大国間の拒否権行使によって完全に機能不全に陥っていた。表向きは平和を謳いながら、裏側では偶発的なシステムエラー一つで核のボタンが押されかねない、一触即発の冷戦状態。この「表の外交」では解決不可能な臨界点において、国連事務次官ハリー・エヴァンスが密かに動かす、記録に残らない精鋭チームが存在した。
それが、非公式潜入工作ユニット――「チームQ(QUARTZ)」
■ チームQ:20代の精鋭と自律AIのプロフェッショナル
彼らは、国益に縛られず「世界の均衡」を守るために選ばれた4人と1AI。
レン(リーダー): 冷静沈着な23歳の戦略家。コーヒーを嗜み、チェスを指すように作戦を完遂する。
ガウス(フロントマン): 粗野で直情的だが、圧倒的な突破力を持つ。命懸けの現場でもポテトチップスを欠かさない。
アイリス(メディック/潜入): 明るいムードメーカー。医学と毒薬の達人であり、軽快に死線を潜り抜ける。
マヤ(スナイパー): 寡黙な狙撃手。最小限の言葉でターゲットを沈める、チームの静かな守護神。
クラウディア(支援AI): 完璧な敬語でチームを支える高度自律型AI。母艦の管理から敵軍へのハッキングまでを完璧にこなす。
■ オーバーテクノロジーの結晶:母艦アヴァロン
彼らの拠点であり「動く城」となるのが、ステルス潜水艇アヴァロン。可変式のトビウオ形状を持ち、光学迷彩とゼロ・ポイント・リアクター(永久機関)を備えたこの艦は、世界のあらゆる監視網から消え去り、彼らはこの「見えない場所」から、歴史の歪みを修正していく。
■ 作品の魅力:地政学リアリズム × 痛快なチームアクション
本作は、『Call of Duty』のような冷徹で重厚なミリタリー・サスペンスと、『ルパン三世』のような軽妙で脱力感あふれるチームドラマが融合した、新機軸のスパイアクションを目指している。
プロローグ「空白の12分間」に象徴されるように、核の火蓋が切られる直前の緊迫した1秒を、彼らは皮肉と余裕、そして圧倒的なスキルで「何もなかったこと」に変えていく。
誰も知らない場所で、誰も知らない英雄たちが、今日もこの不愉快なほど平穏な日常を守り抜く。
記録に残らない戦士たちの、孤独で鮮やかな潜入記録が、今ここから始まる。
※この小説はフィクションです。実在の国、地域、組織、人物などは一切関係ありません。
※小説家になろう、Talesでも連載中。