あらすじ
死にたい、消えてなくなりたい、楽になりたい。
そんな風に考えつくことを、希死念慮や自殺念慮と言うらしい。
高校二年目になっても教室で孤立し、変わり映えのしない毎日に退屈を感じ、過ぎ行く日々すら鬱屈に思う一色歩夢。そんな彼の他に、同じ教室で孤立する女子生徒がいた。彼女の名は、揚羽美命。何の特徴も無ければ取柄も無い歩夢に対して、天下に轟くアゲハグループホールディングスの社長令嬢と言う肩書に加え、素行不良な彼女。片や無害で無個性な男子。片や奔放で悪い噂の絶えない女子生徒。文字通り、住む世界の違う二人にある日接点が生まれる。二人を繋いだのは、希死念慮。死にたい二人が出会った時、二人の退屈で鬱屈だった人生が動き始める。長い時間動くことの無かった歯車は錆付いてしまっているが、ゆっくりとだが確実に、二人の人生は動き始める。二人だけの、青春が。
「あたしね、死のうと思ってるの」
【全部で十六万文字くらいのさっくり読める内容です。】