あらすじ
婚約破棄と断罪の末、王都から追われた公爵令嬢。
けれど彼女は泣き崩れなかった。むしろ確信する。
この国を腐らせているのは、悪意ではなく、責任を負わぬまま優しさだけを語る空気そのものなのだと。
ならば、王都の外から正せばいい。
地方に残された歪みを一つずつ矯正し、秩序と記録と責任で立て直していくうち、周囲は静かに変わり始める。
一方で、彼女を拒んだ王都だけは、見栄と虚勢を捨てられぬまま少しずつ荒んでいく。
これは、救済を捨てた公爵令嬢が、理解されることを諦め、地方から国そのものを塗り替えていく物語。