あらすじ
【初見の方は未読をおすすめします※ネタバレを含みます】
ある日、異例的な魔力の歪みから溢れ出した天災の数々が世界を覆い、東に位置するエルフの村は致命的な損壊を受けた。
そこに住む少し風変りなエルフの少女、リスタは旅人だと名乗る人間、メリアに間一髪で助けられる。
メリアの操る流麗な魔法に惹かれたリスタはメリアに師事することになり、魔法の能力で老いないメリアと、長命なリスタは長い時間を供にした。
しかし、平穏な日々は永遠ではなかった。メリアはある時、血を吐いた。メリアが罹った病気は”呪い”だった。看病の日々も虚しく、メリアは彼岸を渡ってしまった。
メリアが死んだ後、リスタは日々忘れゆくメリアの輪郭を求めて、人間の国、グランに住むことに決めた。
リスタがグランに住んでから約百年が経ったある日、海辺で魔獣に襲われている少女をみつけた。
リスタがなんとか助けると、少女には、不思議に光る青い目と、珍しい白銀の髪があった。どちらも、メリアと同じだった。
少女はやはりメリアだった。リスタはメリアにありったけの魔法を教えた。
今度はメリアが師事している関係になった二人は、次は人間の国で生活を共にした。
メリアはリスタからの課題をこなし、順調に階級を上げていった。二人はまた、平穏な日々を過ごした。
されども運命はまた二人の前に立ちはだかる。
今度は、リスタが”呪い”に罹ったのだ。
メリアは最善を尽くしたが、リスタはやはり死んでしまう。
メリアは、最愛の人を奪った呪いを許さなかった。
呪いを解明するために、ついには過去に戻ったメリアは、丁度大厄災によって今にも滅びてしまいそうなエルフの村へと向かった。そこで助けることが出来た唯一のエルフは、リスタだった。
運命は非情にも二人を呪いの輪廻に繋ぎとめていた。
しかし、メリアは運命に準じた。これは寿命と何ら変わりないばかりか、二人を囲う深い堀であって、間違っても恨むものじゃないと考えたからだ。
こうして二人は同じ輪廻を数えきれないほど巡った。