あらすじ
異世界転移による事変から半年。復興バブルに沸く九州最大の歓楽街・中洲で、奇妙な事件が多発していた。 「鏡を見るたびに、自分の顔が他人の顔に見える」――ホステスたちが次々と自分の『貌(かお)』を失っていく怪異。
博多署が「ただの過労」として処理しようとする中、事件の臭いを嗅ぎつけた早良署のヨレヨレ刑事・三浦慎吾は、エリート新人・瀬戸と、最強の異能を持つ中二病少年・後藤零を連れて管轄外の中洲へと乗り込む。
「……フッ。この街の観測データは、あまりにもノイズが多い」 (※バニーガールの看板から目を逸らしながら)
博多署・少年課の最恐女性刑事である大門の追及を躱しつつ、彼らが辿り着いたのは、人々の「虚栄心」と「自己愛」を吸い上げて暴走する全面鏡張りのビル『クリスタル・タワー』だった。
突入した鏡面世界で彼らを待っていたのは、無限に増殖する「もう一人の自分」。 瀬戸が己のコンプレックスに飲み込まれ消失の危機に陥り、三浦の前には「過去の情熱を持った自分」が殺意を持って立ち塞がる!
大人の欲望が凝縮された万華鏡の化物を前に、少年課刑事の物理的な“教育的指導”と、中学生の理不尽な“否定(デリート)”が炸裂する!
華やかなネオンの裏に潜む異界の悪意を「嘘」で塗り潰す、極秘の戦後処理バディ・ミステリー第3弾!