あらすじ
空に浮かぶ島々だけの世界。地上はない。
島と島を空路船で渡り、人々は雲海の上で暮らしている。
だが世界は、ゆっくりと終わりに向かっていた。
雲海の底から這い上がる黒い霧──喰海。触れたものの法則を溶かし、島を一つずつ飲み込んでいく。
カイ、十七歳。
冒険者ギルドに登録しようとしただけで、術式判定の水晶球を爆発させた男。
彼の力は「改行(リライト)」──世界の法則を、書き換える。
重力を反転させ、温度を操り、鋼鉄を砂に変える。
半径三十メートル、五秒間。たったそれだけの時間で、世界のルールを塗り替える禁じられた力。
だがカイは、その力を隠して生きてきた。
改行に近づきすぎた者は、法則の歪みに巻き込まれる。
だから人を遠ざけてきた。一人で、ずっと。
──それでも。
「組め。あんたの力、私が見た」
炎の剣を振るう赤毛の少女リーネが、カイの前に立ちふさがった。
そこから始まる、空の島々を渡る旅。
天才鍛冶師、無感情の解析者、海を操る姐御、記述なき巫女、雷の軍人、禁刻の研究者──
行く先々で出会う少女たちは、全員が自分の意志と秘密を抱えている。
世界を巡る三つの勢力。原典をめぐる陰謀。迫りくる喰海。
そしてカイ自身に刻まれた、誰にも言えない代償。
最初から最強。でも、一人では届かない。
法則を書き換える力で──世界の物語を、綴り直す。
※毎日更新。全三百話予定。
※ハーレムですが全員の感情が本物です。軽くしません。
※ゲーム的UI・転生転移要素はありません。骨太ハイファンタジーです。