あらすじ
物語が書けない― それがすべての始まりだった。
現実世界で小説家を目指す少年・カイトは、挫折の果てに筆を止めていた。
そんな彼の前に、ある日突然、異世界の少女ユウリが現れる。
「助けて。世界が終わる」
戸惑うカイトに突き付けられたのは信じがたい真実。
彼が書いた物語こそが、ユウリたちの世界の未来を決めているというのだ。
だが、その世界は今、崩壊の危機にあった。
人の感情から生まれる”歪み”が暴走し、モンスターとなって世界を侵している。
そしてユウリは―
その歪みを消し去るための存在、”均衝装置”。
役目を果たしたとき、彼女は消える運命にあった。
「それでもいい」と受け入れるユウリ。
「受け入れるべき」と言い切る幼馴染のファリン。
そして「絶対に変える」と抗うカイト。
やがて彼は気づく。
世界は”書き換えられる”のではなく、”流れを変えられる”のだと
感情を排除し、世界の完全な最適化を目指す研究者アルト。
その理想と対峙する中で、カイトは”消えない結末”を求めて筆を執る。
これは――
不完全な世界で、消えるはずの存在を救おうとする物語。
そして、最後に咲く一輪の花がすべてを語る。