あらすじ
八代将軍・徳川吉宗が享保の改革を進め、世に倹約と引き締めの空気が満ちていたころ。
その流れに、あえて背を向けた大名がいた。尾張藩七代藩主・徳川宗春である。
宗春は、祭りを許し、芝居を栄えさせ、城下に活気と金の流れを呼び戻そうとした。
真っ赤な装束をまとい、白牛に乗って人々の前に現れるその姿は異形にして鮮烈。しかしその胸には、「民の喜びなくして国の富はない」という、揺るがぬ信念があった。
派手好きの異端者か、時代を見通した名君か。
倹約を善とする幕府の論理と、にぎわいの中に民の力を見る宗春の論理が、真正面からぶつかり合う。
尾張名古屋を熱狂させた“尾張黄門”徳川宗春。
その栄華と孤独、反骨と情熱に満ちた生涯を描く、骨太にして痛快な歴史エンターテインメント。
現代の女子大生が語って共に成長していく物語。